手のひらに収まるコンパクトなWindows10搭載の7インチUMPC『GPD Pocket』をレビュー| ファーストインプレッション

普段はiPadProを使ってイラスト制作、15インチのノートパソコンを使ってブログ執筆を行っている私ですが、iOSでは行えないことやブログを書くために15インチのノートパソコン(約2㎏)を持ち運ぶのが・・・と思うことが多くなりました。

そのうち「手軽に持ち運べる小さいWindowsパソコンが欲しい」と思うように。そんな私にピッタリのパソコンを発見しました。

2017年にクラウドファンディングで登場し、当時から気になる存在だった『GPD Pocket』2018年には新モデルとなる『GPD Pocket2』が発売されました。

今更ですが手のひらに収まるコンパクトなPC『GPD Pocket』を購入したので、ファーストインプレッションをお届けします。

GPD Pocket とは?

『GPD Pocket』は、中国深センの電子機器メーカーGPD社が開発した超小型ノートパソコン。通称「UMPC」とも呼ばれています。

※UMPCとは、ウルトラモバイルパーソナルコンピューターの略称

7インチの手のひらサイズにも関わらず 「Windows10」を搭載した正真正銘のノートパソコン。ネットサーフィンはもちろんブログの執筆、 Excel や Word、PowerPoint といった Microsoft Office などをインストールすることで外出先でも気軽に PCライフを送ることができます。

スペック・詳細

OS Ubuntu 16.04 LTS
Windows 10 Home
CPU Intel Atom Z8750
(1.6GHz~2.56GHz)
GPU Intel HD Graphics 405
RAM 8GB(LPDDR3-1600)
内蔵ストレージ 128GB(eMMC)
SDスロット 非搭載
LTE 非対応
Wi-Fi 802.11a/ac/b/g/n Wlan,2.4/5GHz Dual-band
Bluetooth Bluetooth 4.1
液晶 7インチ(1920×1200)
gorillaGlass3
タッチパネル仕様
本体サイズ 180×106×18.5mm
重量 480g
バッテリー 7000mAh
12時間駆動
インターフェース USB3.0 type-C×1
USB3.0 type-A×1
micro HDMI×1
3.5mmヘッドセットジャック×1

GPD Pocket|ファーストインプレッション

高級感漂う外箱はブラックにピンクゴールドの文字。

本体はアルミ製でかっこよくも美しくコンパクトにした Macbook という印象。ペットボトル1本分の重量(約500ℊ)ですが見た目よりはずっしりと感じました。

同梱物|GPD Pocket・USB-C・電源アダプター

・GPD Pocket
・USB-C – USB-Cケーブル
・USB-C 電源アダプター

本体とUSB-Cケーブル・充電器・説明書のシンプルな中身。2017年のモデルですがUSB-Cに対応しています。

手のひらサイズのノートパソコン|laptopPC

『GPD Pocket』は7インチのコンパクトで手のひらサイズのノートパソコン。

写真のセンス!と言われると思いますが間違いなく手のひらサイズ。いえ、手の甲サイズです。

片手で持っても良し。

両手で持っても良し。

7インチのコンパクトサイズなのでスーツのポケットに忍ばせるも良し。

冬の季節ですとダウンジャケットのポケットに入れ、手ぶらで持ち運ぶこともできます。

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ニーズに応えたインターフェース

USB-Cを1つだけ搭載といった最近の流行とは違い、既存で使用している機材やUSBケーブルを使用したい層のニーズに応えた充実したインターフェースを搭載しています。

・USB3.0 type-C×1
・USB3.0 type-A×1
・micro HDMI×1
・3.5mmヘッドセットジャック×1

USB-Cの他にUSB-Aを搭載していることにより既存で使用していた機器やケーブルの接続が可能に。もう少し機器を接続したい場合はUSB-Cハブを使用するのもありですね。

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へッドセットジャックがついてるのでカフェでの作業時iTunesに入っている音楽を聴くこともできます。またmicro HDMIへ変換することで HDMI出力も可能になり、ExcelやPowerPointなどの資料をディスプレイやプロジェクターに接続し投影することもできます。

マウスの代わりはポインティング・スティック|キーボードはやや曲者です。

『GPD Pocket』のキーボードは7インチの本体に合うように設計されたためやや特殊。

キーボード配列が特殊なため慣れるまで打ち間違いを結構な頻度でしてしまいます。逆に慣れたら使い勝手は良さそう。ちなみにデザインは、2009年ドイツレッドドット賞の最優秀賞を受賞したアイソレーションタイプ・キーボードを採用しているそうです。

成人男性と比べて手の小さい私がキーボード上に両手を置いてみるとこんな感じで少し窮屈な印象。

ゲーム持ちでキーボードを売ってみたら中々いい感じに。電車やバスなどでも使えそうです。

マウスの代わりにポインティング・スティック(トラックポイント)を配置。ThinkPadのトラックポイント同様に扱うことができ好印象。

トラックポイントだけではなく、タッチ操作にも対応。スマホやタブレットのように操作できるのは魅力です。というか画面がめちゃくちゃ綺麗です。

通信はポケットWi-Fiで|残念ながらSIMスロットは非搭載

モバイル端末ですが残念ながらSIMスロットは搭載。通信はWi-Fiで行うのがデフォルト。私が使用している「ポケットWi-Fi」でも問題なく通信接続が可能でした。Wi-Fiが完備されているカフェや駅などでも利用できるのは嬉しいですね。

新型 iPad Pro 2018(第3世代)|ファーストインプレッション

私は今住んでいるマンションに固定回線を引いていないので iPadPro や iPhone も「ポケットWi-Fi」でインターネット接続をしています。

アニメ鑑賞やネットサーフィン、ブログ執筆も快適にできるので、まだ住んでいるところに固定回線を引いていない人や外出先でノートパソコンなどを使用する学生やビジネス万の方こそモバイルルーターの WiMAXがおすすめです。

GPD Pocket+iPad Pro+iPhone|比較

GPD Pocket+iPadPro(第3世代)+iPhone6 それぞれの大きさを比較してみました。

タブレットではなく本物のモバイルコンピューターとして

7インチで手のひらサイズのコンパクトなノートパソコン『GPD Pocket』。スペックはWindowsタブレット並みではありますが、違いは明確で特殊配列ながらフルキーボードを搭載し、マウスの代わりにトラックポインターを。更には機能的なインターフェースまで。

スペックやキー配列といった問題点はあるものの、ポケットサイズでありながら本物のモバイルコンピューターになった『GPD Pocket』で何をしようか。そんなワクワクと期待をポケットに忍ばせて毎日を過ごしたいと思います。