冬の香り

 

 

暖房便座に座り、目をつむると見えてくるものがあった

 

寒空の下、電信柱に抱きしめられ寂しく光るネオンたち

そんなネオンを一人ぼんやり眺める

頭に浮かんだ、ふと思った

いつも僕たちを支えてくれてありがとう

僕たちを照らしてくれてありがとう

「ありがとう」とは何か。そんな当たり前のことを教えてくれてありがとう

 

いや、ありがとうに踊らされる日々はもうやめた

頭の中のカリブが揺れる大地震。あわや南海トラフ

まあそんな地震にも思うことはある

地震は“父と母”だと思う

いつも大きい背中と寛大な心で僕たちを優しく包みこんでくれた

地盤はどこだ?また一つ謎が増えた

僕たちに人生の試練を与えてくれているのだとしたら

 

それは人類が生きるうえで大切なことだ

何を目的にし、何を生きがいにする

マイブーム。そんな言葉があるように

彼らは僕たちが落ち込んでる時、嬉しい時

どんな時でもマイブームさえあれば乗り越ええることが出来る

いつだってマイブームは僕たちの、ううん、わいの側にいる

思い出せ。4年前のあの春の日からずっと側で微笑み、励まし

支えてくれるその存在はまるで“父と母”

わかる。わかるよどうしたって言いたくなるね、あの言葉を

 

こんなことをさらりと言ってしまう辺り

うん、「さらり」っていいよね。日本語の柔和な雰囲気が出ている

いや、出ているというか。強引な押し付けでもなく。はたまた引き気味でもなく

程よい程度を保っている

「さ・ら・り」三文字で表現されているのは本当に素晴らしい

「さらり」「ゆらり」「ぽろり」…色々な表現があっていい

色んな感じ方でいい。そんな程度が心地よい

 

足先の冷えに、人肌恋しくなったおむつ戦士も言ってたなあ

 

 

 

 

 

 

ぽちゃんっ

 

 

 

 

結局ひねり出せたのは、うんこだけだった